【物書きノマドの低予算×海外放浪記】episode.3 海外放浪その後の話(私と周りの例)
こんにちは!灯甲妃利ことRennaです。
前回のepisode.2では、海外放浪で安く滞在できる国やノマドワークで収入を得る方法について語りました。
今回は!海外放浪をしていた方々は、その後どのような生き方をしているのか。私が知る範囲でご紹介します。
私が知る範囲は狭いので、あくまでも一例となることをご了承ください。
海外放浪のその後!いつまでも旅は続けられない
海外放浪に出ても、いつかそれが終わるタイミングがきます。
放浪した結果、海外で就職する人もいれば海外でゲストハウス事業をする人もいれば他の内容で起業する人もいます。
しかしそんなのはごく一部で、ほとんどは平和で安全な日本に帰って日本での生活の基盤を築き直します。
友達や知人の例!企業規模にこだわる人はしんどく感じることがある
私の友達や知人で海外放浪を終了した人、そして海外放浪していた人たちのツテで聞いた過去の海外放浪組(社会人のワーキングホリデーも含む)は、日本に帰国後そのほとんどが日本で仕事を探しました。
正社員ではなくアルバイトを選択した人もいるのですが、ほとんどは就職を選択しました。
ノマドワークで海外放浪する人もいます。それについては前回のこのブログシリーズでも触れています。時代なのか、ちょっとだけからがっつりまで何かしら収入を得ながら海外放浪をしている人は多いです。
しかしそれでも、多くは日本に帰国すると就職活動に方向転換しています。
ノマドワークにも色々あり。リモートの正社員なら安定感がありますが、個人事業主だと安定していないことが多いです。
日本にいるフリーランスでも、不安定だから辞めるケースはたくさんあるわけです。日本に帰国して現実思考になる人がいるのも当然です。
ではその人たちがどのような業界に就職していくかというと、もちろん色々なケースがありますが、私が知っている人&人づてに聞いた話の両方から傾向を捉えると『語学スクール』『留学事業』『観光業(ゲストハウス含む)』が多い印象です。
この3つの業界は、海外放浪を経験していると採用されやすい土台があるというか、人事担当に興味を持ってもらいやすいという点もあります。
社会人の海外放浪実績は日本の就活市場ではマイナスなのか?
大学を休学して海外放浪する人のその後は(私はそれに該当しないのと、関わった人の中にもほぼいないので)わかりませんが、どの業界で働きたいかによっては海外放浪の実績は残念ながらマイナスになることがあるようです。
経験を世間話の範囲で話すぶんには『凄いね!』『いいね!』『楽しそう!』みたいに好意的な反応がとても多いですが、就職活動になると評価してもらえないという話はちょいちょい聞きます。
『同世代が日本で一生懸命働いている期間に、外国でプラプラした人』『自由人すぎて会社勤めに向かないのではないか?』と、思われるのかもしれません。
私が人事担当だったら『この人面白そうー』って採用を検討しますが笑
本物の人事担当や企業には、他の評価基準があるのだと思います。
ただし!今の日本は人材不足なので、選ばなければ仕事はあると思います。私は結局就職活動は辞めましたが、一時的にしたので体感でもそうだろうなと。
あとは海外放浪の経験が評価に繋がりやすい業界以外に応募する場合、人事担当が海外に興味ある人でなければまず評価はしてもらえないもんだという前提で就職活動したほうが、自分のメンタルのためにもいいはず。
海外放浪の経験が『強み』だと捉えていると、そこを評価されなかったとき『自分はこんなに経験して視野が広いのに何故?』とマイナスの感情になってしまうのです。
でも最初から『そういうもんだ』と思っていれば、多方面で対策を練る意欲も湧いてきます。
行きたい業界がお固めなら海外放浪後に飛び込むのは大変かもしれませんが、門戸が広いところなら自己PRを熱心に作ってみたり、どうしても難しいなら転職エージェントに相談して客観的なアドバイスをもらったりすることで選択肢は広がると思います。
結論は、正直日本ではマイナスになることがある!しかし自分次第でカバーできる部分もある。。という感じ。
甘くないねといえばそうなのですが、何を求めるかによっては全然問題ないケースもあるので、『人それぞれ』という安易な言葉が出てきます。
私の例!安定はないけどメンタルは平和
私の例を綴ると、2025年3月に日本に帰国はしましたが、また秋頃に海外に出る予定になったので就職という選択肢はなくなりました(※しかし3月に一時的に就職活動はしたので、大変さは何となくわかります)
これまで通りのフリーランスで働いています。。とはいえ!海外放浪中に受注量は大幅に減ったため、業務委託ライターを募集している企業さんに大量応募中です。。笑
業務委託ライターあるあるなのですが、面接後に採用かどうか連絡がくるまでの期間が長いことが多いです。
テストライティングがある企業さんの場合は時間かかっても仕方ないですが、それがなくて過去に書いた記事を見て判断する企業さんでも長いことが多い笑
だからまだ私には採用可否の連絡が全然きていなくて、新規契約先が今月中に決まるのかわからない状況です。
小説の仕事や漫画原作の仕事については現時点では安定していないので、これで生活するつもりでいると危険。
今止まっていたら食っていけないので、日本に帰国してからもともと取引していた会社さんにお願いして仕事回してもらったりしながらなんとかやっています。企業との新規契約が増えたら受注の配分は変わりますが、後述する『事業資金』のために貯金が必須なので今年はたくさん働くと思います。
私は色々事情があって今1万円しかなくて慌ただしく行動していますが、そうではない方は海外放浪後の就職活動に丁寧に取り組むのもありだと思います。
私は自分の家庭があるわけではないのと、ずっとフリーランスをしているので不安定に慣れており。安定を求めていないから平気という部分もあります。
ついでに、海外を見ているうちに『仕方ないこともある』『世界は広い』という意識が染みついて、メンタルは常に安定しているようになったのも今活きています。
これから1ヶ月程度、人生でも上位にくる不安定な経済状況に身を置きそうですが平和です。
私のような生き方は今後年齢を重ねるにつれて孤独が増したり足場がグラグラしたり。リスクを抱えます。その代わり自由がある。どちらを取るかは。。またまた安易ですが、本当に『人それぞれ』です。
海外放浪や、あとは社会人の留学についても『行きたいけど帰国後のキャリアを考えると』という話をちょいちょい耳にすることがあります。
人それぞれ事情は違うので、他人が安易に『こうしろ』と口出しできることではありません。そもそも他人に強く言われたら『行く』or『行くの辞めた』とようやく決断できる場合は、海外放浪は冷静に『本当に行きたいか?』と自分に問いかけてから判断したほうがいいかも。
海外放浪中は安全も危ないも何もかも自分で判断しなければいけないから。
迷ったときには『自分の心はどうしたいと思っているのか?』損得抜きで一度じっくり考えてみることをおすすめします。
考えた結果リスクが怖くて尻込みしても、事前に対策する方法なんて今の世の中いくらでもあるから、そこから新たな選択肢が出てくるかもしれません!
日本一時帰国中!今年の私の労働計画
海外放浪してよかったことの1つが、『今後のビジョンが変化したこと』です。
とりあえず今のところはオランダでビザを目指しています。
オランダのビザを取ってオランダで事業を興します。。というと『えー!すっごおい』みたいに誤解する方もいるのですが、フリーランス向けのビザで、オランダという国の特徴としてフリーランスでも微妙に会社っぽい扱いをしてもらえるというだけです。
オランダのそのビザを取る場合は事業計画書を作成しなければいけないので、私は『ライター業』『動画制作』『サイト作成』『画像加工』『観光業』『オランダでの漫画制作』で出します。
オランダ人アーティストと、日本式の漫画を作ろうと思っています。
私は日本で小説と漫画原作の仕事を経験したので、作り方や大事なポイントをわかっているという強みがあります。
この事業計画をこなすためには、私が勉強しなければいけないことが多すぎて今結構忙しい。
AdobeのillustratorとPremiere Proを仕事を受注できるほど練習するのはもちろん、日本にいる間に月謝が安いカルチャースクールでデッサンを習い始めます(実は絵が描けないw)
デッサン理論を知っておいたほうが可能性が広がるからです。
10月までは日本でフリーランスとしてライター業やIT業をしつつ、もちろん小説の公募に出したり漫画原作の企画書の持ち込みをしたりしつつ、英語も勉強しつつ、オランダでビザ取るための事業準備もしつつ、近所のラーメン屋さんで週3日短時間バイトします。
ラーメン屋さんで働く経験をしておくとですね、万が一オランダで収入が途絶える事態に陥ったとしても『ワタシ ラーメン ツクレルヨ』って交渉してオランダでバイトして収入を得られるのです。
私の今後の計画や個人的な考えに興味がある方は、私がnoteで書いているブログ『どうせ今世も通過点』をご覧ください笑
私が個人的に思う社会人が海外放浪を上手にこなすポイントについて
続いては!
友達、知人、そして彼らの関係者である元海外放浪組の例から私が思う、海外放浪したい社会人が、できるだけリスク低く海外放浪するためのポイントを語ります。
安定重視の方は日本にいるうちに対策する
海外放浪した後、ほとんどは日本で就職します。
日本で就職を考えていて、不安定だとしんどい&できるだけストレスを抱えたくない方は、日本でまず対策することを優先するといいかと。
例えば専門職として就職して、1年くらいブランクがあっても復帰できるように準備してから行くとか。
私が海外放浪で出会った中で、現実的に一番安定しているなと感じたのが、『看護師資格を持っている人』でした。
ブランクがあっても日本では就職活動しやすいですし、万が一海外移住したくなったときエリートエンジニアを除けばおそらく上位にくる就労ビザの取りやすさです(※条件やハードルは行先の国にもよります)
日本人に人気の国といえばオーストラリア。
看護師だと就労ビザで移住しやすいらしく、実際私が海外放浪中に出会った人は『日本で看護師をしていたけど退職してワーキングホリデーでオーストラリアに行って、医療業界で働いて凄く良いと感じた。ヨーロッパ旅が終わったらオーストラリアで看護師として就職を目指す』と言っていました。
ただ、日本の看護師資格があっても学歴に条件がついていたり、仕事として使えるレベルの英語力にするための留学などお金がかかったりする場合があります。看護師だと選択肢は増えるのですが、私みたいに貯金全然ない中で『看護師就職』としていきなり行くのは難しかも?
あとは寿司職人と調理師もヨーロッパなら現地就職できます。技術職ですしおすし。
とはいえ海外放浪のために『看護師になろう!』『調理師になろう!』と考える方は少数派だと思うのと、海外には行ってみいたけど『永住したい』という方は体感ほとんどいないので、日本に帰国した後で就職してまた社会人に戻るというのが定番のコースです。
看護師や調理師は日本でも引く手あまただからいいなと思います。。
海外で強い専門職が自分の行きたい業界ややりたい仕事ではない場合でも、考えと行動によっていくらでも対策があります。
社会人の場合は、自分がずっととどまりたい業界でしっかり地に足をつけてキャリアを築いてから海外放浪すると、安定に繋がります。
安定が大好きだ!というタイプの方が、一時の憧れで安定した立場を放り出してまで海外放浪をやる価値は。。実はあまりないような気もします。
それなら会社員やりながら、日本の長期連休中にバックパッカーやボランティアをやってみるほうがストレスがないと思います。
安定と海外放浪への憧れで迷う方は、いきなり行こうとしないで1回プチ体験を挟んでみるといいと思います。
きたはいいが、1週間で『やっぱ日本がいい』と気付いて帰国してしまったケースも、見たことある。
楽しければ安定はそこまで重視しない方は『英語』と『コミュ力』だけ頑張る
私のように目的があって海外放浪をしていたり、安定を重視しない人生の方は英語とコミュ力を徹底的に鍛えれば何とかなります。
例えばゲストハウスはインバウンドで外国人のお客さんが多いので、海外経験豊富ってだけでマジで重宝されます。
ゲストハウスだと住み込みで働けるところもあるので、いいですよね。
アルバイトだと安定感はあまりないかもしれませんが、将来外国人が集まるゲストハウス経営に興味がある方なんかはお金を稼げるしノウハウは得られるしで、メリットを感じられるかも?
あとは英語の日常会話ができてコミュ力が高ければ、『語学スクール』『留学事業』『観光業』では高確率で興味を持ってもらえます。
それぞれの業界も実に様々な特徴や社風の職場があるので、『自由で楽しい環境が良い~』という場合でも、『これからキャリアアップをしたい~』という場合でも、どちらでも合う職場はあると思います。
私が就職活動をしていた期間も、無慈悲に即お祈りメールがきたこともあればw
『海外にいたのですね』と好意的な連絡がきたこともあります。
日本って本当に色々な会社や働き方があるので、何を選ぶにしても前向きさが大事です。
安定しなくてもフリーランスでいいなら選択肢はある
安定を重視しないなら、フリーランスという選択肢もあります。ただ、フリーランスの場合コツコツ積み上げないとしっかり稼げるようにはならないことが多いので、合う合わないはわかれやすいです。
最近は海外を巡った後、地方でゲストハウス経営をしたい、田舎で農業をして暮らしたいという話を聞くことがあります。
それも自営業ですし最初は大変だと思いますが、そういう分野に憧れがある方にとって海外放浪はメリットになりやすいです。
このブログシリーズでも触れた『ボランティア』では、ヨーロッパでもアジアでも『農場』『牧場』『ゲストハウス運営』『薪割り』みたいな内容で募集されていることがあるので、そこでノウハウを学んで日本で自営業として活かすというやり方も全然できるかと。
何だか参考になるようなならないような内容でお送りしましたが、このブログシリーズはまだまだ続きますので、今後もよろしくお願いします!