【物書きノマドの低予算×海外放浪記】episode.1 女性が安全に海外放浪や節約1人旅をするための心得
こんばんは!灯甲妃利ことRennaです。
前回のepisode.0では、約1年間ヨーロッパを放浪した際の節約方法と、かかった費用について書きました。
今回は、海外放浪したい女性に向けて!安全に海外放浪するための心得と注意点を書いていきます。
私は小説でリアルなヨーロッパを描写できるようになりたくてヨーロッパに行った人なので、東南アジアやオセアニアなどその他の方面には行っていません。
この内容は、ヨーロッパを移動する女性に向けたものとしてお送りします。
範囲が限定されているからこそ、『世界各国を見たい!』とか『世界一周!』までいかなくて、『節約1人旅』をしたい女性の参考になると思います。
アジア人女性は立場が弱いことを自覚する
ヨーロッパの白人社会では、アジア人女性は立場が弱いです。
理由や詳細はデリケートな問題なので、ここでは割愛します。立場の弱さについては、やはり『外国人であることが外見だけでわかる』ことが関係しています。
そして白人男性の中にはアジア人を遊べる対象と思っている人もいるので、女性の1人旅だと(レディファースト文化に気が緩まないように)気をつけなければいけません。
このへんは例えばフィリピンやタイなど出稼ぎで海外に行く人が多い国の出身だと、『清濁併せ呑んだうえで自分基準で選択する』という視点が形成されているのですが、良くも悪くも日本人はぬるま湯育ちなので甘い部分があります。
今は経済的に色々あるものの日本は豊かな国です。日本人というブランドも何だかんだいって存在する。だから、『ここでは自分はアジア人で外国人だから弱い立場なのだ』ということを忘れやすかったり認識しづらかったりするバックグラウンドなのです。
特に女性だとヨーロッパではちやほやされる。。。というか、ヨーロッパの多くの国に他人を気軽に褒める文化があるために、褒めてくれた人について『私を丁重に扱ってくれている』とか『良い人』とか判断してしまいやすいのです。これ、トラブルのもとなので要注意。
特に海外初心者の女性は以下のポイントを押さえて、楽しく放浪しましょう。
相手が紳士っぽく見えても知らない現地人にはついていかない
自称旅慣れしている人とか、あと男性で海外放浪している人とかって、現地人とフレンドリーなコミュニケーションをしていることをアピールすることがとんでもなく多いので、それを画面越しに見て『海外のコミュニケーションの気軽さっていいな』って思うことがあるかもしれませんが、これも女性の1人海外放浪だと本当に要注意です。
基本的に。。。
道を歩いているときに、『どこからきたの?』『荷物持ってあげようか?』『日本語勉強しているんだ』『日本のこと知りたいからお茶しない?』と話しかけてくる男性は、仮に見た目がイケメンでも紳士的でも、ついていかないほうがいいです。
もちろん安全で良い人もたくさんいるのですが、『友達作り』が海外放浪の目的ではないなら、リスクがデカすぎるのでスルーがよろし。世間話と、日本人が遺伝子的に得意としている愛想笑いで誤魔化してさっさと目的地に行くがよろしです。
露天商に売りつけられたとか物乞いに絡まれたとか言う人は(あえてその日本にはない文化を楽しんでいる海外慣れ男性バックパッカーとかもいるのですが)道で現地人に話しかけられたときに冷たくするのが申し訳なくて丁寧に相手をしてしまう気質の人が多いです。
日本よりもヨーロッパのほうが、日常にあくどい人が溶け込んでいることが多いです。アジア人はカモリストナンバー1に入っているもんだと思って、気をつけましょう。
お金なら別に失っても取り戻せますが、1人で海外放浪している女性の場合は別のものを奪われるリスクが高いので自分で気を付けるしかありません。
夜、繁華街から歩いて帰らない
私がウィーンに滞在していたときなのですが、中心部にあるアンナ教会のクラシックコンサートに行ってきました。終了は夜でした。
滞在していたホテルがウィーン中央駅の近くだったので、最寄りのトラム駅から1本で帰れるはずですが、待っていても全然きませんでした笑
ヨーロッパのトラムや電車って予告なしにこなくなることがあるので、慣れているといえば慣れている。
歩いたとて20分くらいの距離だから、歩いて帰ろうとした。
だが、しかし。。。
Google mapが表示するルートは街灯がほとんどなくて薄暗い。そして人もほとんど歩いていない。歩いている人がいたと思ったら、妙に近付いてくるわけです。
ヨーロッパの国にもよりますが、何の意図もなくパーソナルスペースが狭い人もいるので、近いから危ないというわけではないのですが、ビビりましたよー。
直感というか本能というか。これマズいなと感じて、普段なら絶対に乗らない流しのタクシーに乗りました。
そこで運転手さんに『クレジットカードは使えない』と言われ、『え、これ。。。マズいタクシーでは?』とビビり散らしました笑
結果的に大丈夫だったのですが、危機管理として走行中、タクシーの運転手に『私は明日からオーストリア人の家にホームステイする留学生だ』と嘘を語りました。
現地人の身元引受人がいるなら、いなくなった場合に探す人がいるということ。これをアピールすることで、面倒なことになるリスクは下がるだろうと考えたからです。
『気にしすぎ』『警戒しすぎ』という方もいるとは思いますが、ヨーロッパの白人社会×外見がアジア人×女性1人となると、警戒しすぎて損することはないです。
バスや電車での移動は15時までに到着するルートがいい
EUに加盟している国と国の国境をまたいで移動する場合は入国審査がなく、陸路からでも楽々行けちゃいます。
優雅な旅をしたいなら電車ですが、安く移動したいならFlixBusがおすすめです。FlixBusはヨーロッパを網羅している高速バスです。こんな感じで、公式アプリでルート検索してチケットを購入できます。3€くらい追加すれば座席指定もできますが、しなくても座れます。

Screenshot
フランクフルト(ドイツ)→アムステルダム(オランダ)という、国境を超えるルートが最安値22€です(※日によって変わる場合があります)
今のレートなら3,600円くらいです。安いですね!
車内にコンセントもしくは充電用USBがついているし、トイレもあるし、ヨーロッパ人向けのサイズ感なので足元も広くて結構快適です。アプリでチケットを買えば、アプリの画面からQRコードを見せるだけで簡単に乗れて特に何も質問とかはされないので、英語が苦手な人にとっては楽な移動手段でもあります。
FlixBusの回し者ではありません。でも気に入って何度も利用しました。
例外としてFlixBusと同水準で国境を超えられる、WizzAirというハンガリーの格安航空会社もあります。
例えばアルバニア→ブダペストなら片道の最安値3,800円で行けます。WizzAirの場合は預入荷物は含まない状態で金額が表示されるので、預入荷物があるなら片道14,000円とかに跳ね上がるのがポイントです。
長期で海外にいる女性の荷物がバックパック1個だけであるケースは稀だと思うので最安値はなかなか難しいのですが、いずれにせよWizzAirは安いのでおすすめです。
そしてFlixBusを利用する場合は到着時間が15時までになっているチケットを購入することを、女性1人旅なら絶対におすすめします。
知らない街で夜ウロウロするのはやはり危険度が上がるのと、あとFlixBusって遅延率が高いのです。
FlixBusはヨーロッパの電車と違って、ストライキや理由不明でこないとかのトラブルは滅多になくて信用はできるのですが、道路状況でがっつり遅延することが普通にあります。
私が以前アムステルダム(オランダ)→フランクフルト(ドイツ)のルートでFlixBusを使った際、到着が3時間近く遅れて22時すぎになったことがあります。
当時フランクフルトに住んでいて、土地勘はあったので電車で帰ろうとして地下に降りたら、たーまたまストライキをしていて誰もいなくてですね。
プラットフォームが怪しい人たちのたまり場になっていて、急に話かけられて。。。逃げました笑
あのときはさすがに、めちゃくちゃ怖かったです!
『19時くらいに到着するなら人も多い時間だし大丈夫』と油断してFlixBusを利用すると、遅延してしまい22時とかになる可能性もあります。
女性1人なら、遅延のリスクや安全を優先して、15時までにつくルートを選択するといいです。
女性はCouchSurfingやボランティア先選びを慎重に
ヨーロッパの滞在費を節約する方法について『ボランティア』を前回お伝えしましたが、もう1つ『CouchSurfing』(カウチサーフィン)という選択肢も、ヨーロッパ系の旅行者さんたちはよく使っています。
CouchSurfingは国際ホスピタリティーコミュニティ。。。というとわかりづらいですが、無料で泊まれるAirbnbという感じです。
滞在費を節約したい旅行客と、自分の家に無料で旅行客を泊めてもいい家主(ホスト)がマッチングするためのアプリ。
というと日本的価値観だとヤバそうに感じるのですが、ヨーロッパ系の方々は文化なのか健全な関係性でそういう交流が活発だったりします。
私の周りの日本人、ヨーロッパ人、南米人の女性もCouchSurfingを1人旅で利用したことがある人は多いです。女性2人旅なんかでも利用したという話はよく聞きます。
CouchSurfing自体はとても良いのですが、こちらもリスクはあるので女性1人なら注意が必要です。
CouchSurfingの安全なホストの見極め方
まず、CouchSurfingでは泊まれる場所を探している旅行客が掲示板で『行先の街』や『泊まりたい期間』を公開してホストを募集できるのですが、女性が募集を出せば結構たーくさんホストから連絡がきます。
女性のホストが連絡してくることは滅多にありません。基本的に女性に連絡してくるのはほぼ全員男性です。
善意の人ももちろんいますが、もちろん下心がある人もいます。
その見極め方ですが、メッセージで相手の家の『間取り』や『生活ルール』を尋ねてみることです。
この質問に親切丁寧に、そこそこの文章量以上で返してくれるホストは、善意の人である可能性が高いです。
しかし『可能性が高い』と判断するための1つの基準でしかないので、即決せずに少しメッセージのやり取りを続けてみるようにしましょう。性的な要素が見えたら、スルーしたほうがいいです。
私ではなく私の友達の話ですが、CouchSurfingで女性2人で泊まって夜寝ていたら、ホストがこっそり部屋に侵入してきてお尻を触られたそうです。
あとは『善意の人だな』と思ってやり取りしていて泊まることがほぼ確定していた中で、私の友達が『泊まる前にごはんに行って、お互いに大丈夫なら泊まることにしませんか?』とホストにメッセージを送ってみたら、突然メッセージが返ってこなくなったそうです。
つまり実際に泊まるかどうかわからないのに会話を通してお互いを知る時間はかけたくない事情がホストにあるということで、危険度が高いです。
この程度の話は掃いて捨てるほど転がっております。
ヨーロッパは治安という視点なら先進国はだいたいの街が安全ですが、安全ではないのです。
今回は本当におおまかな注意点を解説しましたが、この連載は続くので今後も色々解説していきます!
ではでは!