【物書きノマドの低予算×海外放浪記】episode.0 自己紹介と1年間の節約ヨーロッパ滞在費用

こんばんは!灯甲妃利ことRennaです。
私は日本人女性で、小説、漫画原作、ライターの仕事をしつつ、生活費稼ぎのためにフリーランスでIT系のちょっとした業務なんかをやっています。
『小説で正確にヨーロッパを描写できるようになりたい』と思ったことがきっかけで、2024年1月から実際に現地を見て視野を広げるために約1年間ヨーロッパに滞在しました。
途中日本に一時帰国した期間もあるので、そのぶんの航空券代が結構かかってはいるのですが、それを抜きにすれば実質日本で1人暮らしするより出費を抑えてヨーロッパに滞在しました。
その体験記や、時々ちょっと役立つヨーロッパ情報なんかも混ぜながら、今回から『物書きノマドの低予算×海外放浪記』をブログシリーズとして連載していきます。
ヨーロッパに興味がある方や、節約してヨーロッパを旅してみたい方の参考になれば幸いです。
ヨーロッパ放浪(一部周遊)でかかった費用は日本で一人暮らしするより安かった
ヨーロッパ内で9回滞在先が変わっており、間に一時期帰国したときもあるのですが、長距離国際線の航空券代は含めないでかかった費用を記載すると以下の通りです。
なお、ヨーロッパ内を移動するために使ったバス・電車・ヨーロッパ内の飛行機移動の交通費は以下の表の中に含んでいます。
海外旅行保険については一部入っていない期間もあったのですが、多くの期間は入っていたので出費の内訳に含んでいます。海外旅行保険は絶対加入しておいたほうがいいですよ。
表記は私が滞在した順番です。
行先 | 期間 | 滞在条件 | 出費 |
---|---|---|---|
ドイツ | 2ヶ月 | 就労 | 月1,000€(約16万円)※現地で就労したため全額ペイできた |
オランダ | 2ヶ月くらい | ほぼ居候₊手伝ってごはん食べさせてもらったり | 月1,100€くらい(約17 万6千円)※初期のため節約術を知らず |
北マケドニア | 3ヶ月 | ボランティア | 月150€(約2万4千円)×3ヶ月 |
アルバニア | 2週間 | ボランティア | 2週間で100€(約1万6千円) |
ハンガリー | 数日 | 観光 | 150€くらい(約2万4千円) |
オーストリア | 1ヶ月とちょっと | ボランティア | 基本的には交通費がメインで月150€くらいだった(約2万4千円) |
フランス | 数日 | 観光 | 8万円※個室ホテルと空港往復タクシーを使ったため割高な結果に。。。 |
ドイツ2回目 | 3週間 | 就労(途中退職) | 3週間150€いかなかったくらい(約2万4千円) |
オランダ2回目 | 1週間 | 観光 | 2つの街に滞在して320€?(約5万円) |
私が滞在した国の中で、物価が高い順に並べると以下のようになります。
※観光費用というより食費など生活系の物価の体感です。滞在する街や自分の生活水準によっても物価は変わるので、参考までにどうぞ。
- オランダ
- フランス
- ドイツ
- オーストリア
- ハンガリー
- 北マケドニア
- アルバニア
費用で一番かかるのは宿泊費!食費はわりと抑えられる
ヨーロッパは物価が高いといわれています。しかし実際のところ、全方位が高いとはいえません。外食と家賃についてはべらぼうに高いのだけれど、スーパーに行けば食品は案外日本よりも安いものも売っています。
一般的にヨーロッパに節約滞在したい人は、キッチンつきのドミトリーホテル(いわゆるユースホステル)に泊まって自炊をしますが、抵抗がないのであれば最も節約できるのはボランティアや居候での滞在です。
居候は知人や友人などツテがあればできますが、ツテがない人でもできる方法がボランティアです。
ボランティアの探し方ですが、調べたらWEB上で募集がかかっていることもありますし、あとは直接問い合わせてみると意外と興味を持ってくれたりします。
諸事情により結局行かなかったのですが、私はヨーロッパのホテルの公式サイトでメールアドレスを調べて、『ボランティアさせてほしい』と突然メールを送ってみたら許可をもらえたことがあります。
許可が出ない場合でも、『今は人がいっぱいでー』とか『また今度タイミングがあればお願いしたい』とか、好意的な返信をくれたところはいくつかありました。つまり意外と、需要があるのです。
日本文化で考えると珍しいことですが、ヨーロッパでは『ギャップイヤー』やらなんやかんやという文化があります。
新卒一括採用社会ではないので、若者は働き始める前に1年間くらい外国を旅したりすることが珍しくありません。彼らも若いと費用が潤沢ではないことが多いので、旅をしながらボランティアで滞在するのは実はよくあることです。
ホテル以外の方法で安全に滞在できれば、それが最も節約になります。
先程の表は私が滞在した順番に並んでいるのですが、オランダのときはまだ節約上手ではなかったタイミングなので出費は大きかったです。
居候したとはいえ払うものは払いましたし、コミュニケーションも大変でした。
この中で一番よかったボランティアはアルバニアです。
それはアルバニア人が優しいというより、楽だったから!!
あんまり働かなくても誰も気にしない。皆そんなに頑張らない。そういう世界が広がっていました。物価も安かったです。
物価が安くても、だから美味しいものをたくさん食べれるかというとまた違うのですが、節約して滞在したいだけならアルバニアほど良い国はないかもしれません。
ブラジル人やコロンビア人など現地で出会った旅人たちの中には、『ドイツやオランダなど先進国は高いから、バルカン半島(アルバニア、セルビア、モンテネグロなど)でボランティアしながら滞在しているよー』という人たちもいました。
ただし、このボランティアやら居候は注意点もあって、女性1人だと当然リスクもあることです。特にアジア人だとヨーロッパの白人社会では弱者になりやすいので、滞在先は本当に気を付けて選ぶ必要があります。
安全な滞在先の選び方についても、いずれブログでご紹介します。
この最初のドイツが私の初めての海外だった

表に記載した最初のドイツ(就労で行った)が、実は私にとっては初海外でした。だからもちろん国際線に乗るのも初めて。出国審査も初めて。今もあまり英語は喋れませんが、当時は今よりもさらに英語が喋れなかったのでとても怖かったですよー。
シンガポール航空の飛行機に乗り込んだとき、半泣きでした。
それが今では随分図太くなりました。経験を積むって凄いでしょう?
とにかく!私はヨーロッパを舞台にした小説をリアリティある内容で書きたいから、Terenceというドイツ人にユニットを組んでもらい監修してもらえるように頼んだくらいなので、実体験でのヨーロッパストック(?)は元々まーったくありませんでした。
それでいてヨーロッパを舞台にした小説を書いていて、ディテールが間違っている不安がずっとありました。
約1年間ヨーロッパで過ごした後となった今では、『やっぱ当時の私の描写は間違っているところあったわw』と思っています笑
約1年間でだいぶリアルに、小説でヨーロッパを書けるようになったと思います。
この放浪を経て単独で書いた最初の作品が、カクヨム経由で応募できる公募に出すためにカクヨムでの連載を開始した『祓うダンテ』というダークファンタジーです。
これはダークファンタジーで現実のヨーロッパベースですが、あくまでも剣と魔術の世界観なのであまりリアルリアルはしていない感がありますが、
それでもやっぱり
リ ア ル で す よ (強調)
ヨーロッパ放浪期間の費用は節約しながら都度のフリーランス収入でまかなった

私は最初のドイツに行った時点で貯金はあてにできない水準だったので、漫画原作やライター業など、フリーランスとして得た収入で都度費用を支払っていました。
とはいえ悲しいかな収入が色々変化があった時期にがっつり被ったため、大変ではありました。
私は2023年までは普通に1人暮らしできる収入が毎月ありましたが、2024年に変化があって日本で1人暮らしは無理な金額になってしまった月もありました。
何度か困って友達に助けてもらったこともありましたが、おそらく帰国した後に住める実家があり現時点で全財産30万円以上ある人なら、フリーランスの仕事をちょこっとやるだけで1年間ヨーロッパに滞在できます。
私のやり方だと純粋なホテル滞在の観光ではないため、楽しいか楽しくないかでいったら向き不向き次第になってきます。
そのため、いくら節約できるとはいっても『その方法なら行きたくない』という方もいることでしょう。
いやー。わかる、わかるぞぉ~()
私も費用さえあるなら観光客としてホテル暮らしして滞在したいもの。ただ、私の場合は『ヨーロッパ旅行』がしたかったのではなく、作家として正確に描写するために『現地の日常』を知りたい気持ちが強かったので、この居候やらボランティアというやり方が最善でした。
だからメンタルが保たれて何とかなった面もあります。
そうでなければしんどい部分もあるといえばあります。
ちなみに2025年3月の今、日本に帰国しています。しかし6月下旬にまた海外に行くつもりです。この3ヶ月の日本一時帰国中、より安定した経済状況にできるように、この1年間で減ってしまった私のフリーランスの仕事の受注量を拡大をするつもりで、面接を受けたり営業をしたりしています笑
次は英語を強化するために、オーストラリアのシドニーかマレーシアでの節約放浪を考えています。最終的にはヨーロッパでビザを取り長期滞在や進学をしたいのですが、今は違う文化圏で視野を広げるのもいいかなと。
もしくは、私は約1年間放浪した結果、将来はオランダの出版社と契約してオランダ語で小説を書いて現地出版したいという目標ができたので、一度がっつりオランダ人と暮らしたい気持ちがあり、オランダ行きも考えています。
どの国にどう行くかがまだ未定なのですが、6月下旬からは第2章がスタート予定です(第2章のテーマは節約しながら英語力向上)
それまでは、第1章である2024年の約1年間の節約放浪旅の体験記を綴っていきます。
次回以降は実際に行った街などのレポートを含めて、実際にやった節約術や、女性が安全に放浪するための注意点なんかも書きながら『物書きノマドの低予算×海外放浪記』を連載していきます!
ではでは!